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横浜文化体育館館長あいさつ第12号 スポーツと平和
第12号 スポーツと平和

 私は、大学時代にスポーツの社会的な役割などを勉強する社会体育学研究室に所属しておりました。

 まだ所属して間もないころに、研究室の教授が、「なぜ、人はスポーツをするのか?」と質問され、答えられなかったことを覚えています。

 同学年に3人のゼミ学生がいましたが、教授の難問?に、スポーツは、「体力をつける。」「頑張ることの大切さを学ぶ。」「忍耐力を養う。」「強い人間に育てる。」「目標を達成する喜びを味わう。」「協調性を高める。」「教育的に素晴らしい。」「人間形成に役立つ。」からやるんだ。と、ああだ。こうだ。と、議論をして、その旨を教授に伝えました。

 しかし、教授になかなか納得していただけず、3回目のゼミの日に降参をして、回答をもらいました。

「スポーツは楽しいからやる。」、教授の答えはシンプルでした。あまりにも当たり前のことなので、今でも、衝撃を与えられたことを覚えています。

 その年の夏に、教授たちが中心となって「スポーツと平和」というシンポジウムを開きました。大学生や大学院生のほかに、社会人、海外の方たちが集まり、白熱した議論が行われました。

 「スポーツは平和だからできる。」「平和にスポーツは役に立つ。」「スポーツは国との友好に貢献する。」「スポーツを政治に使うことは許されない。」など、様々な意見がでました。

 皆さんの熱意に圧倒され、能天気な私は、ただ茫然と聞いていたのを覚えています。

 

      1974年第2回アジア卓球選手権大会の開会式

        

 横浜文化体育館では、過去に50回ほどの国際大会が開かれています。

 その中で、「スポーツと平和」を考える話題では、1974年(昭和49年) 4月2日から14日間で行われた「第2回アジア卓球選手権大会」が、思い出されます。

 参加した国・地域は30カ国以上で、その当時のアジア地域の単一スポーツ競技では、最大規模となったそうです。また、中華人民共和国が大会に参加することで大変話題になりました。

 この国際大会の2年前の1972年9月29日には、「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」(日中共同声明)の調印式において、田中角栄、周恩来両首相が署名したことにより、国交が正常化されました。

 国交正常化の道のりでは、自民党などの政党が日中間の意思疎通に重要な役割を果たしただけではなく、経済界やスポーツ界(卓球やバレーボールなど)の方々の努力の積み重ねがあったようです。

 

 さて、ご承知のように、来年には、平和の祭典と言われているオリンピックが日本にやってきます。

 現代のオリンピックは、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵によって、1896年に第1回大会がアテネで開催されました。クーベルタンが考えたオリンピックは、単なる「スポーツの祭典」ではなく、「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことが目的の一つに掲げられていました。

 2020年にはここ横浜で、野球とソフトボールのオリンピック競技が行われます。新しい横浜武道館でも、オリンピック関連イベントで利用されることが横浜市から発表になっています。

 平和である喜びをかみしめながら、市民こぞって、オリンピックを楽しみたいと思います。

  

  

令和元年5月27日

 

参考文献:2011年版オリンピック憲章、日本オリンピック委員会

神奈川新聞 昭和49年(1974年)4月2日版

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2013年6月27日作成-2019年11月13日更新
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