横浜文化体育館

横浜文化体育館館長あいさつ第13号 社会に広げようフェアプレイの精神を
第13号 社会に広げようフェアプレイの精神を

 オリンピックの名場面というと、2008年北京五輪 競泳男子100m平泳ぎで、金メダルを獲得して2連覇を達成した北島康介選手が、ゴール直後のインタビューで絞り出すような声で、「何も言えねえ」といったシーンを思い出します。また、女子個人として人類史上初のオリンピック4連覇(アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロオリンピック)を成し遂げたレスリングの伊調 馨選手も忘れられません。他にも、エースの上野由岐子選手が準決勝・3位決定戦・決勝戦と3試合を一人で投げ抜き、激闘の末アメリカチームを撃破して金メダルをもぎとった女子ソフトボールなど、記憶をたどると多くのシーンが蘇ってきます。

 私たちの世代で忘れられないのは、ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲った山下泰裕選手です。山下選手は、1984年8月のロサンゼルスオリンピックに出場した2回戦で、西ドイツのアルトゥール・シュナーベルと対戦した際、軸足の 右ふくらはぎに肉離れを起こしてしまいました。それでも足を引きずり苦しみながらも決勝に進み、エジプトのモハメド・ラシュワン選手と戦いました。

 山下選手は、ラシュワン選手が体勢を崩した瞬間を捉えて押さえ込みに持っていき、横四方固めで一本をとり、1回戦からすべて一本勝ちで金メダルを獲得しました。

 表彰台の中央に上ろうとする山下選手に、ラシュワン選手は山下選手の足を気遣って手を差し伸べたシーンは感動的でした。

 

 感動するシーンは、実力が僅差である選手同士が、相手を尊重しながら正々堂々と戦い、ともに最大のパフォーマンスを出し合った際に生まれます。そこには、ルール違反やドーピングなどの反則行為は皆無といっていいでしょう。スポーツの基本ともいうべき「フェアプレイ」があるからです。

 フェアプレイとは、広辞苑(第六版)よると「①運動競技で、正々堂々たるふるまい。②公明正大な行為・態度。」と記載されています。

 公益財団法人日本スポーツ協会では、「フェアプレイで日本を元気にキャンペーン」を開始しており、社会におけるスポーツの価値をもっと高めていくこと、スポーツの力で日本を元気にすることを目的にしています。

 

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         公益財団法人日本スポーツ協会ホームページから引用 

 

 

 このキャンペーンは、フェアプレイをスポーツだけではなく、一般社会の中に広げ浸透させることが、大きな目標です。自分の考えや行動について、善いことか悪いことかを、自分の意志で決められること。自分自身に問いかけた時に、恥ずかしくない判断ができる心(魂)を作っていく人づくりを目指しています。

 京セラを一代で築きKDDIの創設者であり、日本航空の立て直しに取り組んだ経歴を持つ「稲盛和夫さん」は、困ったときは「人間として何が正しいか」を考えて判断することが大切と、著書である「生き方」に書いています。

 フェアプレイを、権力がある人もない人も、体力がある人もない人も、みんなが実社会でもっと活用することで、すべての人が幸せになる社会に近づくのではないかと思います。

 私も一人の社会人として、日々心を引き締め努力していきたいと思います。

 

 

令和元年6月24日

  

参考引用文献:2017年版オリンピック憲章、日本オリンピック委員会

       (公財)日本スポーツ協会ホームページ ファアプレー

        ウイキペディア 山下泰裕

        稲盛和夫(著者)生き方 人間として一番大切なこと/サンマーク出版

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2013年6月27日作成-2020年07月11日更新
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