横浜文化体育館

横浜文化体育館館長あいさつ第23号 2020年東京オリンピック後のスポーツ推進(その3) 
第23号 2020年東京オリンピック後のスポーツ推進(その3) 
 

 前々回、前回に引き続き、2020年東京オリンピック後に、「する」「みる」「ささえる」スポーツは何が変わっていくのか考えてみたいと思います。

 前回は、「する」スポーツについて、運動・スポーツを実践していない人へのアプローチ機会を探ってみました。その他にも「する」スポーツを推進するためには、私たちの生活空間である環境を変化させていく必要があると思います。

 それは、ウォーキングや自転車が安全にストレスなくできる道路や、腹筋など筋トレや背筋伸ばしができる運動機器がある公園が身近に増えるなど、運動・スポーツがしやすい環境整備が必要になってきます。

 

 

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 続いて、東京オリンピック後の「みる」スポーツを考えてみたいと思います。

 

 「みる」スポーツは、「する」スポーツと同じように、日本代表が活躍した種目やスーパースターの登場や心に残る名シーンが生まれた競技が、新たにスポーツを観る方の需要が見込めます。東京オリンピック会場である東京には、オリンピックスタジアム、東京アクアティクスセンター、武蔵野の森総合スポーツプラザ、有明アリーナなど、様々なスポーツ施設が増えました。また、横浜スタジアムなど、観客席を増設したところもあり、東京近辺では、「みる」環境は、ますます恵まれてきたといえます。しかし、一方で、今後、国内の主要大会や国際大会の誘致や、新コンテンツによる有効活用が望まれる中で、年間の施設管理運営費に見合った収入が見込めるところは少なく、課題が残っています。

 ラグビーワールドカップで増えたにわかファンによるラグビー人気は、トップリーグの入場者数を押し上げました。オリンピックでの日本選手の活躍により、新たな人気スポーツが生まれ、「みる」スポーツが今後も盛んになる可能性があります。ただし、その際には、そのブームを一過性に終わらせない工夫をしていくことが課題といえるでしょう。

 

 最後に「ささえる」スポーツです。

 

 国際大会など大きなイベントを運営するためには、ボランティアの存在は欠かせないものになっています。

 過去の大規模大会を見てみると、「東京マラソン2017」では11,000人、「2002FIFAワールドカップ」では28,729人、「長野冬季オリンピック大会」では32,579人のボランティアが活躍しました。今回行われる「2020東京オリンピック」では、組織委員会によると、大会ボランティアと都内の都市ボランティアを合わせて9万人以上の活躍を想定しています。

 2002FIFAワールドカップの際に、集まったボランティアは、横浜の場合、一部が日産スタジアムボランティアとして残り、その他の一部が自主団体として「2002ボランティア」を立ち上げました。しかし、大多数の人たちが、大会終了とともに活動を止め、解散していきました。

 横浜市では、現在、横浜市スポーツボランティアセンターを立ち上げ、「横浜マラソン」や「ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会」などのイベントをボランティアが支えています。

 会社を退職した方が登録する場合が多いのですが、高齢化も課題の一つになっています。

 ボランティアは、大会などのイベントだけではなく、今後、中学校や高校の部活動のスポーツ指導を含めて、拡大が期待されます。

 

 まとめになりますが、「する」「みる」スポーツは、オリンピックにより盛り上がった競技に一時的な発展が見られそうです。

 

 「みる」スポーツの発展を維持していくには、各種目団体の魅力のある試合運営や多くの方に見ていただくためのプロモーターの戦略がカギになりそうです。

 

 「する」スポーツを増やしていくには、オリンピック開催に関係なく、いろいろな機会でスポーツに接する機会を提供することや、運動・スポーツの必要性を啓蒙する地道な努力が、近道に思えます。

 

 「ささえるスポーツ」は、オリンピックで活躍した人材に、今後魅力ある活動の場を提供できるかが、ボランティア定着のカギに繋がると思います。

                                  

令和2年4月20日

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